カルバマゼピンの画像と運転中に発作を起こす男性

誰にも打ち明けられずにてんかんを放置して、運転中の発作がきっかけで命を失う事故がここ数年増えています。成分を知り治療薬を服用するきっかけにしていただければ幸いです。てんかんを抑えるカルバマゼピンという成分についてお話していきます。

運動障害を予防するカルバマゼピンとポララミン

てんかんは脳神経に何らかの変調があって、正常ではない電気信号が発生し、その影響で意識を失ったり、けいれんなどの意図しない体の動きが起こったりする病気です。原因にはいろいろあって、まだ完全に解明されたとは言えません。遺伝的なものもあれば、交通事故などの外傷がきっかけになることもあります。また脳梗塞など他の病気に伴って発生する場合もあります。ただし8割程度は18歳未満で発症すると言われています。
てんかんの発作で転倒したりすると、頭を打って大きなケガをすることがあります。運転中に意識を失って、大事故に繋がったケースも報道されています。自動車の運転は、本来は運動障害が出ていない場合のみ認められることになっています。症状を隠して運転することは厳に慎まなければなりません。
てんかんの発作は、カルバマゼピンなどの薬を服用することで抑えられます。カルバマゼピンは脳神経の興奮を沈静化する作用があり、てんかんだけでなく躁鬱症の治療にも用いられます。ただし即効性のある薬ではなく、効果が現れるまで1か月ほどかかることがあります。また効果が出ても、そこでやめてしまっては再発の可能性が高くなります。基本的には何年もかけて治療し、発作が起きなくなったら徐々に量を減らしていきます。
カルバマゼピンには飲み合わせの悪い薬が何種類か存在します。高血圧治療薬や抗真菌薬などがその例とされます。ポララミンはアレルギー性鼻炎などに有効な抗ヒスタミン薬ですが、カルバマゼピンとの飲み合わせは特に指摘されていません。ただ、どちらの薬も口が渇いたり、眠気を覚えたりすることがあるため、自動車や工作機械などを運転するときには注意する必要があります。